【2026.10.6】18歳未満の選挙運動禁止は「違憲」か|若者の政治参加と法律の壁をわかりやすく解説

政治・選挙・国会
神崎教授
神崎教授
蓮君、これは見逃せないね。18歳未満の選挙運動を禁止する法律が「違憲」と判断された。若者の民主主義参加と法律の関係について、一緒に考えてみようか。

東京地裁の「違憲判決」とは何か

先月、東京地方裁判所は興味深い判断を示した。18歳未満が選挙運動をすることを禁止する法律(公職選挙法第146条)が、憲法第21条の「言論・表現の自由」に違反する可能性があると判示したのだ。

これは単なる法律解釈の問題ではなく、民主主義の根幹に関わる判断なんだ。選挙運動というのは、候補者や政党を応援するために情報を発信すること。投票権はなくても、言論で政治に参加したい若者たちが、その権利を奪われているのではないか、という主張だよ。

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なぜ「18歳未満禁止」という法律が存在するのか

公職選挙法第146条は、昭和25年の制定当時から存在する条文だ。当初は「未成年は判断力が未熟だから」という理由で、選挙運動を禁止してきた。しかし2016年に選挙権が18歳に引き下げられたとき、この矛盾が浮き彫りになった。

つまり:選挙に投票できるのに、その選挙の運動には参加できない、という不可解な状況が生まれたわけだ。法制度の「時代遅れ」を見事に指摘しているんだよ。

蓮
蓮
でも投票権は18歳からなのに、運動は禁止されているんですか?それって不公平じゃないですか!

「表現の自由」vs「選挙の秩序」

このテーマは法律学でも難しい論争だ。確かに憲法第21条は「言論、出版、集会、結社及び言論、放送又は電信電話による表現の自由は、保障される」と定めている。にもかかわらず、18歳未満の者が選挙運動をすれば、1年以下の禁錮または30万円以下の罰金に処せられるのだ。

他方で、国家側の主張は「選挙の秩序を守るため」「有権者との混乱を避けるため」というものだ。ただ東京地裁は「その程度の理由では、基本的人権の制限を正当化できない」と判断したわけだよ。

今後の展開と法律改正の可能性

このニュースで重要なのは、原告側が控訴する方針を示していることだ。つまり地裁の判決は「第一段階」に過ぎず、東京高等裁判所、さらには最高裁判所まで進む可能性がある。

もし最高裁が「違憲」と判断すれば、国会は公職選挙法を改正せざるを得ないだろう。若者の政治参加は民主主義の活性化につながるという価値判断も、次第に広がっている。これは単なる法律問題ではなく、社会全体で「若者とは何か」を問い直すターニングポイントになりうるんだ。

今日の教授まとめ

18歳未満の選挙運動禁止は、選挙権年齢の引き下げ後、制度と現実のズレが明らかになった典型的な例だ。東京地裁の「違憲判決」は、言論・表現の自由という基本的人権と、選挙秩序という公益とのバランスを問い直すきっかけになる。今後の高等裁判所や最高裁の判断が、日本の民主主義の形を大きく変える可能性もある。

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神崎教授
神崎教授
投票権は18歳でも選挙運動は禁止なんて、確かにおかしいよね。こういう矛盾こそが、法律をアップデートする絶好の機会なんだ。若い世代が法廷で声を上げる——これは民主主義の理想的な姿だと思わないかい?

📖 今日の法律用語:公職選挙法第146条=18歳未満の選挙運動を禁止する条文。違反すると1年以下の禁錮または30万円以下の罰金に処せられる。

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